現在、李保華老師は日本を活動の中心にされ、東京で会員制教室を開講しながら、世界中で馬貴派八卦掌を教えられています。
馬貴派八卦掌を学ばれたい方は、公式サイト:馬貴派八卦掌伝播中心を御覧下さい。

2010年2月25日木曜日

第6期練習会(2)

本日の参加者は6名。前半はひたすら熊形走圏、後半は単換掌変化之二を練習してから各自単勾式を練習しました。また最後に易筋経を少しだけしました。

2010年2月16日火曜日

第6期練習会(1)

本日の参加者は4名。前半は各自走圏と単換掌、後半も各自で単換掌や単勾八法を練習しました。最後に88式を通して終了。単勾式を学んだためか、より動きが深まったように思います。

2010年2月14日日曜日

2010冬:八卦掌講習会(13)

本日は会員制教室で、武器講習でした。練習メニューは以下の通りで、全部鴛鴦鉞を持って行いました。

  1. 単勾式起式
  2. 単行八法:式一
  3. 単行八法:式二
  4. 単行八法:式三
  5. 単行八法:式四
  6. 単行八法:式七
  7. 単行八法:式八
  8. 収式
武器の練習は徒手の練習と相補的なものであることを前提とした上で、武器使用の大原則として、
  1. 兵器是手的延長線
  2. 鉞是一双鉄手
の2つが重要で、さらに「百般兵器練得精。算来不如両手長。」といった口訣で補って解説していただきました。また「短兵器練長。長兵器練短。」「長不服短。双不服単。」など基本的な考え方を示していただきました。
鉞に鴛鴦鉞・虎捕鉞・子午鉞といった名前があるのも、鉞の武器としての特徴によることを教えていただきました。鈎として引っかけ、刀剣として斬ったり突いたり刺したり、暗器として投げたりといった使い方があり、八卦掌の功夫がないときちんと使えないため四絶門兵器の一つに数えられているとのことでした。

また単勾式は鉞を持つことを前提とした起式と収式を今回初めて習いました。包拳に始まり包拳に終わるかたちです。
またこれにより全体を通すことで、龍に始まり、燕に変じ、鷹と化して終わるという非常に神話的な構成になりました。実戦としての意味も大きいそうですが、文学性があるというのも得心がいきます。

2010年冬の講習会は以上で終了しました。李先生はこれから岡山と福岡で講習会を開かれてから帰国されます。次にお会いできるのは夏になります。
李先生ありがとうございました。

2010年2月11日木曜日

2010冬:八卦掌講習会(12)

本日は体験教室だったので、龍形走圏と単換掌を2時間かけてしっかり練習しました。
 

2010年2月9日火曜日

2010冬:八卦掌講習会(11)

本日の練習メニューは以下の通りでした。

  1. 単勾式走圏
  2. 単勾八法:式三
  3. 単勾八法:式三の二(凧糸繰り)
  4. 単勾八法:式三の三(跳ね上げ)
  5. 単勾八法:式三の四(掩肘:猴爬杆)
  6. 単勾八法:式六

今日は燕とは関係が深くないけど、鴛鴦鉞を使う上で有用な動作として式三とその変化、式六を改めて学びました。こうした武器を想定した動作には八卦掌の深い知恵が隠されており、「以掌為母悟刀槍」という口訣の意味と、なぜ「悟」であって「練」でないかを考えるようにとのことでした。

走圏においては、「前手似猫。後手似虎。」の要領が、単勾式で特に重要であることを実際の動作に即して教えていただきました。龍形でも同じこととの由。

また走圏でそれぞれ「形」「式」「勢」「図」と使い分けられていることに、八卦掌を学ぶ上で重要な哲学があり、このことから董海川が世に出すより前から八卦掌が伝えられてきた証拠でもあるとして、今後の練習方針を示されました。

2010年2月7日日曜日

2010冬:八卦掌講習会(10)

本日の練習メニューは以下の通りでした。
  1. 単勾式走圏
  2. 単勾八法:式一
  3. 単勾八法:式二
  4. 単勾八法:式四
  5. 単勾八法:式五
単勾八法の比較練習ということで、四正四隅をしっかり認識してそれぞれの掌法を練習しました。その際に重要なポイントとして、「他人六路是空言。吾之掌法六路観。動步即能八方顧」という歌訣について、自派の有利を誇るものでなく武術の基本原理を説いたものとして理解するよう教えていただきました。

また単勾式で手を鍛えることの重要性を改めて示され、指先をしっかり直していただきました。

2010年2月4日木曜日

2010冬:八卦掌講習会(9)

本日の練習メニューは以下の通りでした。
  1. 龍形走圏
  2. 熊形走圏
  3. 単勾式走圏
  4. 単勾八法:式七
  5. 単勾八法:式八
軽-重、快-慢、変-不変、上-下など練功は陰陽の相補的な関係から構築され、単勾八法が後ろになるほど乱れてしまうのは、動作を間違っているからではなく、基礎ができていないためであると、前半はきっちり走圏を復習しました。単勾式を通じて基礎の熊や龍の走圏が変化させるのがそもそもの目的とのことでした。

また燕が鷹に変化する七、八の動作では、「鷹顫虎震」(ヨウセンコシン、鷹が顫わし虎が震わす)の境地が必要となるそうです。それは具体的には例えば暗腿として体現されるのですが、技術や動作として練習するものではないとの由。

2010年2月2日火曜日

2010冬:八卦掌講習会(8)

本日の練習メニューは以下の通りでした。
  1. 単勾式走圏
  2. 単勾八法:式一
  3. 単勾八法:式二
  4. 単勾八法:式三
  5. 単勾八法:式七
走圏から基礎の掌法三つについて、より規範的な動作をもって練習するよう教えていただきました。
全体としては養うことを目的とするとき、「縮」が大事であること、それから特に鈎手については、養生としてだけでなく腕打につながる練功要素もあることを課題としました。

また式二の燕に対して式七は鷹であるとして、両者の違いについて示していただきました。風格の違いが課題であるとの由。
単勾八法は小さな燕から大きな鷹変化していく練習ともなり、それが文学性なのだということでした。確かに『荘子』などの寓話が思い起こされました。